ガーダントヘルスジャパン株式会社

がん遺伝子パネル検査を受ける上での留意点

がん遺伝子パネル検査を受ける上での留意点

必ずしも新しい薬剤が見つかるわけではありません

がん遺伝子パネル検査を受けたすべての方に、効果的な薬剤が見つかるわけではありません。検査により、がんの状態に合った薬剤が見つかった方や治験に参加できた方の割合は、全体の9.4%とされています。

C-CATがんゲノム医療とがん遺伝子パネル検査 C-CAT登録状況

https://for-patients.c-cat.ncc.go.jp/registration_status/(2023年10月閲覧)

調べられる遺伝子異常の種類は、各がん遺伝子パネル検査によって異なりますが、がんの状態に合った薬剤につながる遺伝子異常が見つかる割合は、がん組織検体と全血検体でそれぞれ別のがん遺伝子パネル検査を用いた場合に大きく変わらなかったという報告もあります。

日本臨床腫瘍学会. 血中循環腫瘍DNAを用いたがんゲノムプロファイリング検査に関する見解
(令和5年5月17日).

遺伝的に特定のがんになりやすいかどうかが分かる場合があります

がん遺伝子パネル検査により、患者さんやその血縁者の方が遺伝的に特定のがんになりやすいかどうかが分かる場合があります。
このような情報は、患者さんの血縁者にとって、がんの早期発見などに役立つ場合がある一方、不安などのストレスになる可能性があります。ただし、その特定のがんになりやすい遺伝子異常を持っていても、必ずしもそのがんになるわけではありません。
患者さんには、こういった情報を知りたいかどうか、事前にお伺いしています。

検体の量や品質によっては、解析できないことがあります

検体の量が少ない、あるいは検体の品質が低い(検体が古いなど)と、検査機器でうまく解析できないことがあります。